ナワリヌイ氏拘束の続報:日本のメディアで早い情報では、ロシアに帰国したナワリヌイ氏が空港で拘束されたことが報道されましたが、ロシアのメディアではさらに詳しい報道がされています。

1月18日、午前10時15分の読売新聞電子版のニュースの見出しとして、「猛毒で襲撃されたナワリヌイ氏、帰国直後に露当局が拘束…「反プーチン」封じ込めへ」というものが出ました。

ロシアでもナワリヌイ氏のロシアへの帰国に関しては詳細に報道されており、逮捕後の欧州の反応や、氏がロシアへの帰国を示唆した時点での報道など興味深く読むことができます。

飛行機の中でアレクセイ・ナヴァルニー

日本時間、1月18日6時47分のTASS通信の記事ですが、それ以前のナワリヌイ氏逮捕の続報として、次の見出しの記事があります。

В Европарламенте и Совете ЕС обсудят задержание Навального

https://tass.ru/mezhdunarodnaya-panorama/10481063

この意味は、「欧州議会と欧州評議会はNavalnyの拘留について会議を有する。」で、ロシア当当局の死の逮捕に対する制裁を議論し始めることがすでに報道されています。その中に1月18日の開催予定の欧州議会の議題として取り上げられることが決定したことが取り上げられています。

一方、ナリワヌイ氏は1月17日のロシアへの帰国はすでに自身が予告しており。またロシア政府もインターファクス通信などメディアを通して、ほぼ確信的に帰国の際は身柄を拘束することを表明していました。例えば、以下の記事です。

ФСИН России заявила о намерении задержать Навального 「ロシアのFSIN(ロシア連邦刑執行庁: Федеральная служба исполнения наказаний、略称 ФСИН)はンナワルヌイを拘留する意向を発表した。」

https://www.interfax.ru/russia/745162

この記事を見てわかるのは、2014年にかけられた詐欺や資金洗浄の疑いで、裁判手続きが進められており、出廷命令に数度背いたため、拘留命令が出されています。

つまり、こうしたロシア内での報道から、帰国すればロシア当局が間違いなく拘束すること、逆に言えば拘束しないとロシアの過半巣の国民が納得しないであろうことは自明でした。こうした状況下、氏が帰国を実行したことは、あくまでも拘束を見込んでのことであり、うがった見方をすればその後の欧州や米国など西側の反応は想定されていたものということがいえましょう。西側もロシア側ももちろんナワルヌイ氏も想定したことだと考えられます。

西側の報道だけではこうしたことはわからないものですが、ロシアのメディアを見ていくとこうした報道に対する視野も深まり、またロシア語学習へのモティベーションも高まりますのでJARUCOではブログテーマとして今後もロシアにおけるメディア報道を日本に先駆けて取り上げていこうと思います。

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