ナワルヌイ拘束、ロシア側の見方

ナワルヌイ拘束に関するロシアの報道を続報としてお知らせします。ナワルヌイ氏がモスクワの空港で帰国と同時に拘束されましたが、この件を受けて欧州及び米国は即時釈放を求めています。こうした動きに応じるようにして、18日のラブロフ外相は2020年総括の記者会見でロシアの公式見解を示しました。1月18日17時20分のTASS通信の記事です。

Лавров: на Западе история с Навальным нужна для отвлечения внимания от кризисов дома

という見出しで、「西側では、自宅(自国)での危機から注意をそらすため、ナワルヌイとの物語が必要です。」となります。

記事には、ラブロフ外相は以下のコメントが掲載されています。

「昨日のナワルヌイのロシア連邦への帰国に関するニュースを見ると、西側から発せられる意見は、コピーであると感じられます。あたかも自国の危機的状態から注意をそらすために行っているようです。」

「ナワルヌイのケースは国際的には外交問題として認識されるようになったが、ロシアはあくまでも国内の詐欺事件を中心とする刑事事件として扱っている。ナワルヌイを拘束したことで、国際的なイメージが失墜したとしても、ロシア政府はイメージを守るために行動はとらず、本件は国内の司法判断にすべてをゆだねる姿勢を維持する。」

と言っています。さらに、毒殺未遂に関しては、従来の主張、つまり、

「ロシア国内便で体調を崩したのち、ロシアの病院で手当てを施された。その際、毒物中毒に関する証拠は出ていない。その後ナワルヌイ婦人の要請に応じてベルリンの病院に移送され、西側の機関によって毒物が検出されたと報道された。ロシア側は西側及びロシア側での共同調査を提案し、また西側の有する資料の要求を行ったが、送付された資料は不十分で、毒物を証明するものはなかった。

とラブロフ外相は述べています。

この様に、ロシア側の立場は、「ナワルヌイ氏はロシア国内における詐欺事件の容疑者であり、氏の機上の様態変化に事件性は確認されていない。もし毒殺未遂を西側が主張するなら証拠を見せるべきだ。」ということを一貫して主張しています。

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