ロシアファッションヒストリーです。ルパシカやサラファンなど、ロシアの伝統文化としてのファッションの歴史についてのブログです。これまで「ロシアの霊性」シリーズとして、スラブの絵柄を通してロシア文化の一端を紹介してきました。今回はこれらロシア・スラブの刺繍が、現代社会において作品や製品にどの用に取り入れられているかを見ていきたいと思います。
まずは、基本的な使い方として、スラブの民族衣装での刺繍です。現在に作られたものですが、古代スラブのシルエットそのままですから、しっくりとスラブの絵柄が収まるのは当然ですね。
次にカラフルなバッグです。螺旋や波が特に何かを主張するでもなく取り入れられていますが、紹介してきたようにそこには古代からの人々の真摯な願いが込められています。
次にスラブとかかわりの深い、イスラム文化のカザフスタンのじゅうたんへの刺繍です。この作品には明確なスラブの絵柄は確認できませんが、モチーフの花のとらえ方がすらぶてきと言えるのではないでしょうか。
以下は、お家の中で家具とともに使われる製品を紹介しましょう。古代のスラブの人々のように、衣服に限らずその霊性を感じつつ、日々を穏やかに過ごすことができるかもしれません。
さて今回は言葉少なめ、画像多めのブログとなりました。
このブログを読んで、こうした刺繍をご自分で試したくなった方も多いかと思います。次回はそんな方のために古代スラブの絵柄のステッチなどを挙げてみます。お楽しみに。
参考資料
・Ornament_russkoy_narodnoy_vyshivki_Maslova
・Levacheva_T_A _-_ Pomorsky_traditsionny_kostyum
・Uzory_starinnogo_shitya_v_Rossii_1880g
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