ロシア民族衣装のお店キリコシナ
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ロシアファッションヒストリー50 ロシアの霊性6

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ルパシカやサラファンなどロシアのファッション、コスチューム、民族衣装に関するブログ、ロシアファッションヒストリーです。前回に引き続き、ロシアの霊性シリーズをお送りします。

さて前回は、ロシアの衣装や家具に使われてきたスラブのシンボルについて解説してきました。今回はその続きです。

 

ベレザ(Бережа)

このシンボルは神々の力の助けを呼び、人々の守護、体や心の傷を癒し、世界との調和と幸福を得るのための助力を得ます。ループ状の絵柄は、引き裂かれ、混乱し、壊れた部分を元通りの組み合わせに戻すことを表しています。

ベレザ

 

ベレズメダリオン

さてここでブログ筆者は気づいたのですが、スラブのシンボルの言い伝えに関する資料を見ていると、シンボルの機能に「これこれにご利益があります」のような断定的な表現を使わず、「これこれに助力します、役立ちます、これこれを見守ります。」のように、控えめで、あたかも陰から応援してくれるような、見守っていてくれるようなものが多いです。多神教的であることも含めて、神に必ずしも絶対的な力を期待していない点で、日本の文化との共通点を見逃すわけにはまいりません。

 

古代スラブ文化において水が象徴してきたものは、知識であり、世界間の結合です。これはまた1917年に見つかった古代スラブの神話の中の宇宙論に登場する、ヤブとナブジュという概念の、境界であるカラント川のをモデルとした象徴でもあります。古代の祖先、忘却された歴史、そして死についての知識を伝える川とされています。

以下のようなバージョンがあります。

水のシンボル

結婚式

そのシンボルは2つのモノ(男女とは限りません)のつながりを模した強力なお守りとして用いられてきました。古代スラブの時代から、この絵柄は結婚式の刺繍に必ず存在していました。2人の新婚夫婦と2つの家系という、2つのモノの永遠の精神的、精神的、肉体的な融合を意味します。新婚婦婦、あるいは両方の氏族の身体、魂、精神、良心の糸は、絡み合って、新しく作成された1つの家庭、1つになった家系を表します。

結婚式のシンボル

資料によると、この象徴の場合、各色の性別に矛盾が生じます。男性-赤(火)、女性-青(水)となっています。これについてはもう少し多くの資料に当たってみたいと思います。2つの要素のエネルギーの統合は、新しい普遍的なエネルギーを生み出し、時間と空間の無限の生命のを表すと伝えられています。

ウエディング

 

ウエディング

 

オグネヴィツァ(Огневица)

古代スラブ人の文化では、このオグネヴィツァは女性のお守りでした。成熟した女性の体と形成された魂にのみ発揮される力があると考えられています。若年女性には効果がないとされ、子供や若い女性がこの絵柄を付けることは許されませんでした。具体的には、少なくとも1人の子供を出産した既婚女性に効果があるとされていたのです。このシンボルは、女性を邪悪な行為や言葉から保護する力を有しています。

シンボルオグネヴィツァ

性別、妊娠と関係するこのシンボルは衣服にのみ刺繍されていて、家具など、家庭用品には見られません。このシンボルを施すことで、あらゆる問題をその女性から取り除き、彼女を前向きな方向に導くことができます。

下の絵は、オグネヴィツァと太陽のシンボルを組み合わせたもので、2つの力の協調を祈願して施された装飾です。

刺繍シンボルOgnevitsa

 

ストリボジッチ(Стрибожич)

ストリボジッチのエネルギーは、ハリケーン、吹雪、嵐、干ばつなどなどの激しい気候からの保護に向けられます。現代であれば、気候変動やそれに基づく異常気象に効果が期待されるところでしょう。当然、このシンボルは船乗りから愛され、穏やかな天候を望む船乗りは自身の船にこのシンボルを刻みました、この象徴はまた農民たちも好んで、自身の野良着に刺繍を施しました。真昼の暑さの中で涼しい風を呼び込んでくれると信じてのことです。この絵柄は、風車の羽根と花びらを模して造られたと考えられています。これにより、風の力を利用するという意味で使われることが多かったことでしょう。

メダリオンストリボジッチ

 

ところで古代スラブ人は配色を非常に重視しました。ストリボジッチでは、赤い羽根で、太陽エネルギーを表し活動をイメージさせ、。白い色の空間は、宇宙を意味します。外側の青い色は、スラブの霊性の極みとなる神聖さを表しています。この知恵はすべての人々に与えられるのではなく、神からの選民にのみ与えられると考えられてきました。

刺繍ストリボジッチ

 

螺旋

古代スラブから、渦巻自体が宇宙のシンボルとされてきました。またらせんは知恵のしるしとされています。青の螺旋模様は神聖な知恵を表しています。青以外の異なる色で作られた螺旋の装飾は、悪の力や悪の目から魅力的に映るので、忌み嫌われていたか、避けられていました。ただし、スラブの女性は頭飾りに螺旋状のシンボルを刺繍するのことを非常に好んだことがわかっています。

チャームスパイラル

いかがでしたでしょうか。テーマが霊性ですから、抽象的な説明が多くなってしまいました。少しでもロシアの霊性を感じていただき、ファッション創作のインスピレーションややロシア文化の理解に役立てて歌抱ければと思います。

ロシアファッションヒストリーは次回も続きます。

参考資料

・Ornament_russkoy_narodnoy_vyshivki_Maslova

・Levacheva_T_A _-_ Pomorsky_traditsionny_kostyum

https://ethnoboho.ru/slavyanskiy/tradicionnyj-slavyanskij-kolorit-voploshhennyj-v-russkoj-narodnoj-rubaxe.html

https://ethnoboho.ru/slavyanskiy/tradicionnyj-slavyanskij-kolorit-voploshhennyj-v-russkoj-narodnoj-rubaxe.html

・Uzory_starinnogo_shitya_v_Rossii_1880g

 

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