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ウラルを越えた民族 予告編 ロシアファッションブログ156

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出典:https://ralzo.ru/stati/skolko-etnicheskix-grupp-v-rossii/
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ウラルを越えた民族 予告編 ロシアファッションブログ156

ロシアにおいて、国籍ロシアを有する人々に何人かを尋ねると、必ずしも「私はロシア人です。」という返事が返ってくるとは限りません。「私はタタール人。」「ウドムルト人」「ウクライナ人」「ヤクーテ」「チュバシ」と様々な回答が返ってくるでしょう。

実際にロシアに永住している民族は200を超えています。http://dvor.jp/nationalities.htm

そして、人種ロシア人と国籍ロシア人を表す語を表す語が異なっていることに注意を払う必要があります。

ロシア人(男) = Русский [ルースキー] 民族名としてのロシア人
ロシア人(男) = Россиянин [ラシヤーニン] ロシア国民としてのロシア人これは多民族国家ロシアを構成する全民族を表す、国籍を意味する言葉

さて当ブログ ロシアファッションブログは、ファッションを切り口にロシア文化を探求する目的で構成を考えているものですが、ロシア文化と言いながらそれが純粋に民族を表すロシア文化なのか、あるいは国籍のくくりでロシア文化としてしまっているか、一度ここで各民族文化をまとめておくことで明確にしたいと思います。

こうした民族の文化を説明する際にロシアの土地で起きた民族移動と、その際の民族文化比較を利用することは有益です。

ご存じのようにロシアの大地はかつては人の行き来が不便なウラル山脈により地理的に分断されており、東側は人口も民族もロシア西側に比較したら小規模でした。16世紀を境にこのウラル山脈を越える人々が増え、ロシアの各文化の人々が自身の固有の文化を維持しながら移住してきました。

ウラル山脈の東に位置するクルガン地域

ウラル山脈の東に位置するクルガン地域

ウラルの南側にクルガン地域と呼ばれる一帯があり、16世紀以降その土地に多くの人が集まったため、ロシアの各民族文化を比較するうえでは理想的な地域と考えられます。このロシアの民族の縮図とも考えられるクルガン地域でのロシアの各民族文化を比較した資料が豊富にありますので、当ブログでこうした資料を使ってロシアの民族文化を抽出、比較をしたいと思います。

「ウラルを越えた民族」と題して、ブログで取り上げる文化は、ロシア、タタール、ウドムルト、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、カザフ、アルメニア、アゼルバイジャン、チェチェン、イングーシ、ジプシー、ドイツ、ポーランドなどです。どの順番で取り上げるかはおいおい決めていきますが、まずはタタール文化から始め、ロシア文化を最後にしようと思っています。

では、本稿は予告編、次回から本編に入ります。

ご期待に沿えるよう頑張ります。

 

 

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