ロシア民族衣装のお店キリコシナ
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ロシアファッションヒストリー87 スラブの儀式2

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出典:https://ok.ru/gruppavset/topic/67322159977769
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ロシアファッションブログです。前回から「スラブの儀式」をシリーズとしてお届けしています。今回は7月以降のスラブ歴と、日本の各月名を比較してまいります。

 

7月

日本では文月(ふみづき)。 昔は七夕に文(詩歌)を詠(よ)んでいたためこう名付けられました。

ロシアでは、липец、 “лето красное”と呼ばれます。前者は「ライム」を意味し、現在はポーランド語、ウクライナ語、ベラルーシ語でも使用されています。後者は「夏の赤」を意味し、夏の太陽の輝きから7月を示すようになりました。スラブ文化での7月は、夏の最後の月と見なされていたため、「夏の冠」とも呼ばれます。天の川文化の無いロシアと、日本の共通点は求めるのは、この月では無理でしたね。ただし、夏の終わりを意味する語が出てくるのは、次の8月の古い日本の呼び名との類似性が指摘できるんです。

出典:https://thepresentation.ru/uncategorized/istoriya-kalendarya-1

8月

日本では、葉月(はづき)。 落ち葉が舞う。秋の始まりです。

ロシアでは”зарев”  “серпень”。北では、前者が使われ「輝き」を意味します。稲妻の輝きからです。一方、南部では、後者の「鎌」を表す言葉が使われました。収穫時期ということですね。

出典:https://ok.ru/gruppavset/topic/67322159977769

 

9月

日本では長月(ながつき)。 長くなった夜を示します。

ロシアでは”рюинь”あるいは”вересень” 。前者は、より昔のロシアの月の名称で「轟音」を意味します。これは、秋の風と動物、特に鹿の大きな鳴き声から来ています。後者はツツジ科の植物「ヘザー」を意味し、この頃からこの植物が咲き始めたことに由来します。日本の呼び名が、「風流、わびさび」から来ているのに対し、ロシアの呼び名は自然の雄大さですから、9月はかなり趣が違いました。

 

10月

日本、神無月(かんなづき)。 神様が天上での集会のために地上を留守にするといわれていました。

ロシアでは”листопад”あるいは “свадебником”。前者は「落ち葉」という意味です。後者は「結婚式」を意味しますが、ロシアの農民が、刈り入れの終わった10月に結婚式を挙げることが多かったからです。

 

11月

日本、霜月(しもつき): 霜が降りる月という意味。

ろしあでは”груденем”。この言葉は「胸」を意味します。このころから雪が積もり始め、道が凍ります。古代ロシアでは、雪が積もり凍った道を「胸の道」と呼んだためです。雪と霜の違いはあるものの、冬のおとづれを意味するものとみれば、日本とロシア、ほとんど同じ意味の月の呼称となりました。

出典:https://ok.ru/gruppavset/topic/67322159977769

 

12月

日本では「師走(しわす) 。普段は落着いている師が走るほど忙しいという意味で、日本の文化を表した月名です。

ロシアでは”студень”:「冷えているもの」という意味で、真冬の寒さを端的にあらわしたものです。古い日本の方は、自然から離れてしまっているので、全く異なる命名となりました。

いかがでしたしょうか?少なくとも、古代ロシア文化は自然に強くかかわっていたことがよくわかり、昔の日本の自然観に近いものだったことがお判りいただけたと思います。

出典:https://ok.ru/gruppavset/topic/67322159977769

 

かなり寄り道してしまいましたが、次回からは本題の古代スラブの儀式についてお話を進めてまいります。

 

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