ロシアファッションヒストリーのブログです。前回はロシアの霊性シリーズ3回目として、スラブの絵柄に使われる色について説明いたしました。今回は絵柄について、その種類と語り継がれてきた意味を紹介していきます。
スラブ模様の意味
アラティル
アラティルは別名として、花弁が8つある「スヴァログの十字架」とも呼ばれ、8つの花弁からできている柄です。昔アラティルは主要な人々の衣服に用いられ、危険で長い道のりのお守りでした。十字架はすべての装飾の土台として他の多くの神聖なシンボルと組み合わされることが多いです。
ベレギニア
女性を象徴するこのシンボルには多くの名前があります。「ロザニツァ」、「世界の母」、「家の女神」などです。ペレギニアは生殖能力を示し家族を守ると信じられています。
ツルニチニチソウ
このシンボルは実際の植物を模したもので、消えない人生、終わりない人生を祈念したものです。化。
葡萄
スラブ文化においてブドウが象徴するのは、繁殖力、豊かさで、男性的なものとされ、男性の衣装へ刺繍されることの多い絵柄です。
ポピー(ひなげし)
ロシアでは、ルパシカやブラウスに刺繍されたポピーが悪から身を守るのに役立つと信じられていました。新郎新婦の服はポピーの刺繍が施されるのが普通でした。
ホップ
ホップの葉や果物にイメージは、若い女の子や男のブラウスやルパシカに描かれており、それは若さと愛を意味していました。
雄鶏
スラブの家父長制その歴史の巻、家族の頭である主人のルパシカを飾った伝統的なスラブのシンボルです。オンドリは、夜明け、昇る太陽のメッセンジャーというイメージから、男らしさを表しました。現在でも幅広く、お守りの意味で使われます。
参考資料
・Ornament_russkoy_narodnoy_vyshivki_Maslova
・Levacheva_T_A _-_ Pomorsky_traditsionny_kostyum
・Uzory_starinnogo_shitya_v_Rossii_1880g
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