今日のロシア語:長文

どの言語でもそうですが、ロシア語でもニュースの記事や小説で長文に出くわすことがよくあります。まだロシア語が習いたてで、難解な長文を見ると、勉強意欲がそがれてしまいますね。そんな時の対処法は、大学受験英語の対策とまったく同じで、keywardを見つけて文の基本構造を理解し、主語、述語を見極めていく。重文、複文であれば、構成要素の文も同じように主語述語を見極める、と言う感じにです。РИА Новости7月14日掲載の「秋田県と沿海地方の経済フォーラム開幕」の記事からこの表現をごらんください。

Планируется, что российская сторона в ходе форума представит инвестиционный и торгово-экономический потенциал Приморья, перспективные направления инвестиционного сотрудничества, а с японской стороны прозвучат доклады на тему туризма и экономики префектуры Акита, современного состояния промышленности и развития внешнеэкономической деятельности региона.

РИА Новости http://ria.ru/economy/20150713/1126321300.html#ixzz3fqqHs6vz

まずはこの文の主語、述語関係を見つけてみましょう。

最初の単語Планируетсяを見ると、Планは計画の意味で、планировать は「計画する」の動詞です。最後のсяは再帰動詞化する接尾辞的なもので、他動詞を自動詞に、或いは能動態を受動態に変化させる機能を持ちます。この場合主語のない、いわゆる不定人称文になり、「計画されている」を意味します。Говорится, думается などの動詞も同様に「言われている」「思われている」を表します。このсяのついた動詞をそのままся動詞と言いますが、すべての動詞にсяをつけられるわけでも、また全てのся動詞に対応する基本動詞があるわけでもなく(つまりся動詞しかない、例えばсмеяться「笑う」等)注意が必要です。

次に、何が計画されているか、これは接続詞чтоの後に述べてあります。Российская сторона представитは「ロシア側は紹介する」という構造の主語、述語関係です。知り合いの方を紹介する時Разрешите представить, это господин Танака「」と同様の表現が使えます。

三つめの文はпрозвучат докладыで始まり、「報告がされるでしょう」と述べています。未来形として訳したのは、動詞звучатьに接頭辞проがついて完了体となっているので、現在ではなく未来形と分かるわけです。

そして全体の意味は 「ロシア側は沿海地方の投資と経済・貿易の潜在性や、投資協力の有望な分野などを紹介し、日本側は秋田県の観光と経済、産業の現状と対外経済活動の発展をテーマとした報告を行うことが計画されている」となります。

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