7月8,9日の2日間、ロシアにBRICSの5カ国首脳が招かれ会議が開催されました。テーマはロシアへの西側諸国からの輸入禁止措置等で、ギリシャ支援は議題とはなりませんでした。
BRICSをロシア語で表現するとБРИКС。それぞれの国はロシア語ではБразилия (ブラジル)、Россия (ロシア)、Индия(インド)、 Китай(中国)、 Южная Африка (南アフリカ)と表記します。さてこの造語は当初BRICsで、最後の小文字sは複数名詞の接尾辞に過ぎませんでした。つまり南アフリカは当初数えられていなかったのですね。ロシア語は英語とは異なる接尾辞のルールを有しておりますが、ロシア語には略語に複数の接尾語をつけるルールや習慣はありません。よってBRICsはキリル文字でБРИК でした。日本人にとって馴染みの深い英語アルファベットと比較すると、キリルとの対応文字の違いがくっきりと出ていて面白いですね。
さてロシア語を初めて勉強する方にとって、キリル文字へのハードルはどれだけ高いのでしょうか。
私どもは生徒様に対して、「ご心配なく」と言っています。外国の方が日本語の漢字を習得するのとは比較にならないくらい簡単です。キリル文字の「習得」というよりは「馴化」と表現した方がいいかも知れません。ロシア語テキストを声を出して1日15分間読んでみましょう。1ヶ月後にはキリル文字への恐怖は無くなっている筈です。何しろキリル文字は全部で33字、日本の漢字は、常用漢字だけでも2136字もある訳ですから。