ロシアファッションブログです。ロシアの発明をシリーズとしてお届けしており、今回は前回に引き続き17世紀の発明を取り上げています。
トロイカ
伝統的なロシアの馬車、歌にもあるあのトロイカです。17世紀に考案されたこの馬車のスタイルは、世の中にあった他のほとんどの3頭の馬の組み合わせとは異なり、馬は横一列に連結されており、3頭の走るペースは必ずしも一致しません、つまりマルチペースのチームの馬3頭ということができます。
中馬(「ルート馬」)は、首輪と弓状の連結具で車と結ばれており、明確なトロット(常歩(なみあし)と駈歩(はやあし)との中間の歩調。)で走る必要があり、側馬(または副馬)は胸のハーネスで結ばれ、全速力(ギャロップ)で走る必要があります。このメカニズムにより、馬車としては高速の時速50㎞にも達し、またそれぞれの馬の疲労度も少なく、長い走行距離が稼げたと考えられています。両側の馬がそれぞれ外側を向いているのも特徴で、首輪の装飾性や雪景色との調和より、ロシアのトロイカは絵になります。
ホフロマ
1659 ホフロマ
ホフロマ はロシアの伝統工芸品です。明るい花柄で有名で、赤と金を主な色とし、黒を背景に、木製の食器に花などが描かれたものです。
最初の出現は、遅くとも1659年に現代のニジニノヴゴロド地域で見つかったホフロマが最古のものです。
工芸品の起源は、宗教闘争で迫害され、地元の森に避難したロシア正教のold believerがイコンをつくったことに始まります。
彼らは、本物の金を使用せずに金色を得るなど、地元の職人にイコンの絵のテクニックのいくつかを教え、ロシア社会に浸透していきました。現在、ホフロマはロシアを代表する工芸品、美術品の1つになっています。食器、ファッション、アクセサリーに使用されるほか、ロシアの航空機のカラーリングにも応用されています。
五度圏
五度圏とは音楽理論の学習やコード進行の組み立てに活用出来る概念で、これを知っておくと音同士の関係を簡単に把握することができるようになります。
紀元前6世紀の古代ギリシャの哲学者であるピタゴラスが五度圏を発明したことを示唆する情報源がありますが、証拠は十分ではありません。
一方、17世紀ロシアのニコライ・パブロビッチ・ディレツキーの著作「ムジキ文法のアイデア」では、現在の五度圏に至る詳しい説明が記載されており、彼の発明とする説が有力です。
バラライカ
1688 バラライカ
バラライカは、特徴的な三角形の共鳴胴と3つの弦(まれに4または6)を備えた弦楽器です。おそらく最も有名なロシアの民族楽器と言っていいでしょう。
バラライカの仲間としては、バラライカプリマ、セカンドバラライカ、バラライカアルト、バスバラライカ、バラライカコントラバスなどがあります。
バラライカについての最初の言及は、1688年の文書にあります。もともとは道化師の楽器でした。なので形も少しユーモラスですね。1880年代に、現代のバラライカの規格はバラシーカポップオーケストラの伝統も始めたヴァシリーヴァシリエビッチアンドレエフによって開発され、最終的にはロシア以外の多くの国で楽器の人気につながりました。
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