ロシアファッションブログです。ロシアの発明の7回目、今回は13世紀におけるロシアの発明を紹介していきます。
13世紀のロシアの発明
サハ(Соха)
サハは、1頭の馬で引くことができる軽量の木製鋤です。
ソカ
出典:https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%9F%D0%BB%D1%83%D0%B3
ソカ
出典:https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A1%D0%BE%D1%85%D0%B0_(%D0%BE%D1%80%D1%83%D0%B4%D0%B8%D0%B5)
北部で発明された可能性が高いとされ、おそらく13世紀初頭からノヴゴロド共和国で使用されてきたと考えられています。
プルグとの主な違いは、サハが土の層をひっくり返さず、横に転がすだけだったことです。プラウと比較して、サハは耕すときに必要な馬の引く力は少なくなりますが、サハの操縦者からの肉体的負担と熟練したスキルが必要でした。つまり、紀元前3000年から存在してきたプルグに対して、省エネ化でより多くの耕作地を確保したという点での発明です。土地の多い、ロシアならではの発想という意味で、ロシアの発明と言ってよさそうです。
プルグまたはプラウ
出典:https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%9F%D0%BB%D1%83%D0%B3#/media/%D0%A4%D0%B0%D0%B9%D0%BB:04-09-12-Schaupfl%C3%BCgen-Fahrenwalde-RalfR-IMG_1232.jpg
またサハは、各農民が自分の能力とニーズに基づいて自分の家で作っていました。つまり、サハ職人というのはいなかったわけで、その技術はまさに使用する農民(農奴)の一人一人が親から引き継がれたという特別の継承法でした。
「このソカとあのサハ、この耕地とあの耕地、この馬とあの馬、今年の夏と去年の夏同じものではありません」
«Соха на соху, пашня на пашню, лошадь на лошадь, лето на лето не похожи».
ということわざがありました。これは、人それぞれみんな違いがあってそれでいいんだ、という意味になるでしょうが、これほどこのサハは個々の農民独自のものだったわけです。
ペリメーニ(Пельмени、ロシア餃子)
餃子
ペリメーニ はロシア料理を語るうえで、欠かすことのできないものですが、起源はロシアのシベリアです。
ペリメーニ
出典:https://chudo-povar.com/farsh-dlya-pelmenej-recept-farsha-dlya-pelmenej-s-foto.html
餃子と同様、小麦粉で作った皮に、野菜とひき肉の具を入れて、スープの中で煮るという料理法が一般的です。「ペリメーニ」という単語は、フィンランド語、ウグリ語、コミ語、ウドムルト語、マンシ語にも使われています。ペリメーニがシベリアに住む人々の料理の一部になった時期、およびロシア料理に最初に登場した時期等は不明ですが、モンゴルタタール人の侵略中に、モンゴルタタール人が、中国からシベリアと東ヨーロッパにという料理をもたらしたという説はおそらく正しいと考えられています。
それでも、ロシア人がぺリメーニをロシアの発明と主張するのは、この料理のロシア文化への浸透度と、派生した料理の多さ、そして中華料理と比較して、より素材を生かすという自然志向が、餃子のコンセプトとは一線を画すものだからでしょう。
日本語での調理法の動画がありましたので貼っておきます。
教会の球根状の屋根 (Луковичная глава)
上記の画像はモスクワのクレムリンの受胎告知大聖堂のドーム。
キジの大聖堂
出典:https://rmvoz.ru/forums/index.php?topic=46
以前、ロシア正教の教会のドームを複数作ったことを一つの発明として紹介しました。今度はその形です。「球根状の頭」または最近韓国の政界で登場した髪形のフォルムでもある「玉ねぎ型」とも呼ばれています。その屋根の特徴は、しばしばそれらが設置されている塔の幅よりも直径が大きく、それらの高さも通常の屋根よりも高い、あるいは大きいことです。この形はロシアで主流であり、現存する最古のロシアの「球根の屋根」は16世紀のものですが、古い年代記に描かれたイラストは、球根の形が13世紀から使用されていることを示しています。
モスクワの聖ワシリイ大聖堂
出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Saint_Basil%27s_Cathedral
いかがでしたでしょうか。農機具以外はおなじみのものでしたね。サハのことわざがロシア人気質を表していましたね。
次回もロシアの発明シリーズは続きます。
参考としたURL:
Экспозиция музея в Тверской области пополнилась уникальной сохой – Tverlife.ru свежие новости Твери и Тверской области
«Соха на соху, пашня на пашню, лошадь на лошадь, лето на лето не похожи» – русская пословица. Несколько лет назад, покидая деревню Железово, её житель Александр...
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