ロシアファッションブログです。トルストイ原作「戦争と平和」に登場する人物の衣装に焦点を当てて情報を提供するシリーズの3回目です。
「戦争と平和」には、3人の主要な枠割の女性がいますが、すでに取り上げたエレーナ、ナターシャに続く3人目がマリア・ボルコンスカヤです。面白いことに。3人のうちでは最も質素でおとなしい女性ですが、質素になればなるほど、衣装の時代考証が的確になって来ます。つまり、映画人というものは史実に基づいて正確に作りたいし、また作れもするのだけど、やはり観客動員数や視聴率を考えれば、背に腹は代えられず女優のセクシーさ、派手さを前面に押し出す性があるということなのでしょう。
マリア・ボルコンスカヤ
マリアは前の2人のキャラクターとは根本的に異なります。大きな特徴は、彼女が村に住んでいてあまり世間にかかわらないということです。つまり、首都のファッションは彼女にとっては無縁です。彼女はつねに、軽いドレスアッで過ごしますが、古風なロシア伝統のブラウスの上にサラファンといういで立ちが基本です。胸に下げた、銀の大きな十字架は王女の深い信仰心の表れです。
BBCのテレビドラマ「戦争と平和」のジェシー・バックリーふんするマリア姫の画像をいくつか示します。
そして、アナトリー・クラーギンがマリアにプロポーズする場面が次の画像です。マリアは、普段よりファッショナブルに着飾るっており、花柄のかわいいドレスは、無理なく時代に即しています。ちなみに、彼女の髪型もは当時のファッショントレンドに対応しています。このようなカールは、19世紀初頭の多くの肖像画に見ることができます。
例えば、
Natalia Apraksina B. Sh。Mituarの肖像などピッタリそのままですね。
さて、マリアは2016年のBBCテレビドラマのファッションで100点満点ということで、より古い画像との比較はしないでおきましょう。
次に気になるのは男性の登場人物の衣装ですが、次回の話題といたしましょう。
お楽しみに。
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