ロシアファッションブログです。前回からベラルーシ特集をしています。今回はベラルーシの民族衣装の中から、女性のファッションをお届けします。
ベラルーシの女性の民族衣装:
お守りとしての刺繍
ベラルーシの女性用の伝統的な服は、男性用のものと同様地域によって著しく異なっています。また他のスラブの地域と同様、お祭りのワードローブは、常に日常のモノよりよりも豊かに装飾されています。刺繍はお守りとして、身体へのアクセス部分としてつまり、ブラウスの襟、袖、スカートのすそなどの開かれた場所に主に赤い糸で縫われるのが普通です。
出産適齢期の女性の胸には特に豊かな装飾が施されていました。邪悪な目や悪い影響力から女性を守っていたと信じられていました。
ベラルーシの民間伝承で最も一般的な色は、白、赤、黒、青です。
19世紀になると、色合いはより多様になり、他の国と同様、産業が発展するにつれて、工場生産の生地が汎用されるようになります
一般的な農民の女性の衣装
19世紀から20世紀初頭にかけてのベラルーシの農民女性の伝統的な日常の衣装は、長いブラウス、リネンまたはウールのスカート、エプロン、ベスト、多層の頭飾りで構成されていました。
冬にはまた、巻き物やコートを着用しました。
特にカラフルで、印象的な民族衣装と考えられているのは、ベラルーシ南部のPolesie地区の女性の衣装です。
以下の画像はつい最近の1920年代まで日常生活に残っていたものです。
これらは特に、シャツ、スカート、ノースリーブのジャケット、ベルト、帽子からなる伝統的な婦人服のセットですが、刺繍の豊かさが注目されている点です。
ロシアと国境を接するベラルーシの東部の多くの地域では、成人女性と少女は、サヤン、カバットと呼ばれた縫い合わせのスカートをはいていましたが、これはロシアのサラファンを連想させるものです。
女性の頭飾り
ロシアと同様、ベラルーシの伝統によると、結婚後は髪を出して外を歩いてはならないという習慣がありました。結婚前、通常、女の子は髪を1つまたは2つの明るい色のリボンで編び、夏には花や薄いプラトックをかぶっていました。
結婚後、外出する際、女性は髪を隠す必要がありましが、各地域には、プラトックや長い布を頭に巻き付ける独自の方法が沢山あったようです。
ベラルーシの南、ダビド-ゴロドク Давид-Городке とそれに近いいくつかの村では、女性は「頭」と呼ばれる柔らかい髪飾りを頭にかぶりました。これは明らかにタタールの影響と考えられています。因みにこの場所はナチスのユダヤ人ゲットーがあり、この村で多くのユダヤ人が虐殺されたという歴史を持っています。
19世紀の終わりには、農民の女性は工場製ののプラトークを着始めるようになります。以前紹介したロシアのパブロ・ポサードの花柄のプラトークや淡い色のショールがこの地域の人気の髪飾りとなりました。
お祝い衣装のアイテムとして女性に欠かせないものは他のスラブ諸国と同様、美しくそれでもあまり効果ではないビーズ製のネックレスやイヤリングでした。
いかがでしたでしょうか。ロシアやウクライナとはことなった名称が多く出てきて戸惑われたことと思います。また画像の解像度が悪く申し訳ありませんでした。
次回もベラルーシ特集は続きます。次回からはベラルーシのデザイナーを特集いたします
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