ロシアファッションブログです。ロシアの発明をシリーズとしてお届けしており、今回は17世紀の発明を取り上げています。
最初はロシアの教会の建築に関する屋根からです。ロシアの建物の屋根、特に教会の屋根は独特で、過去の当ブログでその特徴をいくつか解説してきました。
バレル(樽)屋根は、ロシアの伝統的な建築様式の屋根の一種であり、すでにロシアの発明として掲載したココシュニク屋根に応用された、隆起したまたは尖った上部を備えた半円柱の屋根です。
通常は木でできています。17世紀から18世紀にかけて、教会建築と土木建築の両方で広く使用されました。
その後、このバレル屋根は新ロシア様式で建てられた建物ではめったに見られなくなった今では貴重なものです。
ゴロキ(小さな町)
ゴロキ は、スカンジナビアやバルト諸国でも人気のある古いロシア民俗スポーツゲームです。ゲームはボウリングに似ています。ルールは、特定の順序で配置されたピンのグループにバットを投げて破壊することで点数を稼ぎます。
このゲームは古いロシアの年代記で言及されており、少なくとも17世紀以降と考えられています。ロシア皇帝ピョートル1世がこのスポーツの愛好者だったことが知られており、昔ながらのルールで現在でも見られるスポーツです。
ジェットコースター(Russian Mountains)
ジェットコースターの、原型は、そりを使って冬季に造られ、氷でレーンを敷設し、高さ80メートル程度の丘の上に造られたものでした。これは17世紀にロシアで現れました。先述のピョートル1世も、この氷とそりのジェットコースターのために、高さが28〜32メートル、最大傾斜が50°の丘を作らせ、ところどころ木で補強させました。
18世紀には、サンクトペテルブルクとその周辺地域で大人気となり、18世紀の終わりにはヨーロッパ全体に広まりました。1750年代以来、ロシアのようにそりではなく、カートを使用するようになりました。
面白いことに「Russian Mountain」という言葉は、多くの国で引き付けられ続けていますが、当のロシアではそりや雪山と関係のない、遊園地でのジェットコースターを「アメリカの山」(американские горки)と呼んでいます。面白いですね。
幸せの鳥Птица_счастья_(деревянная_игрушка)
幸福の鳥は、の 形に彫られたロシア北部の伝統的なおもちゃです。
白亜海とバレンツ海の海岸に住む人々、ポマーズ族によって発明されました。鳥の翼と尾に薄い花びら様の形を繊細に彫刻することで、接着剤やその他の留め具なしでこの幸せの鳥が作られるのが特徴です。特別な方法を使用して、それらを伸ばしたり曲げたりしますが、同様の技法は、他のロシア北部の手工芸品でも使用されています。通常、松、トウヒ、モミまたはシベリア杉から作られています。幸福と安らぎを保つために家の中に吊るされるお守りです。
さていかがでしたでしょうか。特にジェットコースターの逸話は調べてみて面白かったです。ロシア人嫁に世界ではジェットコースターをロシアの山というんだと教えた時、ロシア語では(アメリカの山)だと回答された時の驚きを想像してみてください。
次回も17世紀のロシアの発明シリーズは続きます。
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