ロシアファッションブログです。ロシアの発明をシリーズとしてお届けしています。今回は6回目、12世紀におけるロシアの発明を取り上げます。
12世紀のロシアの発明
ペルナッハ(Пернач )
ペルナッハ は、12世紀にキエフルーシで開発され、後にヨーロッパで広く普及した、打撃により破壊するための武具です。
名称は、矢羽に似ていることからそのまま」ベルナッハ(矢羽)と名付けられました。最も一般的なものは6羽タイプのもので、ロシア語でшестопёрами(6羽)と呼ばれていました。特に鎧や鎖を破壊するのに最適な武器だったと考えられています。後に、東ヨーロッパの軍事指導者たちによっていわゆる権力の象徴としてしばしば使用されることになります。[19]
シャシュカ(Шашка)
シャシュカ は特別な種類のサーベルで、片刃の非常に鋭利な刃を有しています。刃はわずかに湾曲しており、この湾曲によって効果的に切り刻んだり刺したりできます。
シャシュカは元々、12世紀に北コーカサスのチェルケス人によって開発されたものです。これらの土地は18世紀にロシア帝国に統合されました。そして時間とともに、シャシュカはコサックによって主要な刃物の武器として採用されるようになっていきました。
因みに現在では、このシャシュカを踊りに取り入れたコサックのパフォーマンスが人気を博しています。動画をご覧ください
ラチェット(Трещотка)
ラチェット は、拍手を模倣するために使用されるロシアの民族楽器です。
古代ロシアでのラチェットの使用を確認する文書はありませんが、ラチェットの残骸が最近ベリキノヴゴロドで発見され、12世紀に作成されたものと考えられています。[20]
クマの槍(Копьё на медведя )
1149 クマの槍
クマの槍または角 は、クマ、野牛、いのししなどの大型動物を狩るために使用される中世のタイプの槍です。
先の尖った大きい槍頭を有し、通常は月桂樹の葉の形をしています。大きくて深い傷を負わせるように設計されています。先端の下にはしばしば十字があり、刃が刺さってからの動物との安全な距離を保つため、武器が傷に深く入り込むのを防ぎました。
槍のシャフト は男性の身長とほぼ同じで、重い獣を槍にぶら下げて運ぶために十分な太さと強さでした。ロシアの年代記では、最初に1149年に軍事兵器として、次に1255年に狩猟用武器としてクマの槍が記録されています。
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