ロシアファッションブログです。前回からロシアのウドムルト共和国を特集しています。今回は、ウドムルトの伝統にスポットを当てていきます。
ウドムルティアの文化の特徴は、呪文、お祈り、儀式の詩、儀式の旋律、その他の宗教的および神秘的なプロセスを含むことです。
そのようなウドムルト人の主な伝統と習慣は、さまざまな休日つまりお祭りの中に見ることができます。では、ウドムルトに固有の様々なお祭り、あるいは儀式と呼んでもよい様々なイベントを見てまいりましょう。
トルス-ル:
収穫を祈念した冬の最初の休日に祝われるものです。もともとは異教の儀式ですが時間が経つにつれ、現在では1月7日に祝われる正教のクリスマスの時期にお祝いされるようになりました。この日、屋外で火を焚き、祈りをささげた後、人々は家を大掃除し、お祝いテーブルを設置し、その上にビールを置き、お客さんを招待します。さまざまな衣装を着て、歌ったり踊ったりして、月の光を呼び込み、悪霊を追い払うのが目的です。
ヴォジョドゥール
クリスマス期間、ウドムルトでは悪霊を追い払うための着ぐるみやガウンを着て、踊ったり、歌ったりします。この地域では冬が終わり春が始まりつつある季節の変わり目が、悪魔の忍び込む危険のある時期と考えられていたからです。着ぐるみやガウンを着た悪魔たちは、家に招待されご馳走を振舞われ、上機嫌でクリスマスを過ごし、去っていくと考えられました。
出典:https://udmddn.ru/ivorjos/%D1%88%D0%B0%D0%B5%D1%80%D1%8B%D0%BD-%D0%BA%D1%83%D0%B7%D1%91%D1%8F%D1%81%D1%8C%D0%BA%D0%B5-%D0%B2%D0%BE%D0%B6%D0%BE%D0%B4%D1%8B%D1%80/
穴の遠吠え(Maslenitsa)
ウドムルトではマスレニッツアをざんげ節と言わず、「穴の遠吠え」と言います。暦年の冬のシーズンの最後の休日です。変わっているのは名称だけで、祭りの中身は、パンケーキがマスレナヤの週に焼かれ、親戚に訪問を勧め、家から家へと練り歩き、新婚夫婦を祝福するというロシア各地で継承されている一般的なマスレニッツアです。
氷のワイヤー
この儀式は春の雪解け水の季節、川の中の氷が漂流している間に行われます(日付は移動可能で、特定の他のイベントに関連付けられることが多いです)。橋の上の若者たちは、氷を見ながら、歌い、アコーディオンに合わせて踊りましす。彼らは岸から氷を押し、斧でそれを切り刻み、その上で麦わらを燃やし、動く氷を護衛させます。春の訪れを祝うお祭りです。
シャイタン・ウリアン-「シャイタン村からの追放」の儀式
復活祭の直前の日曜日。ウドムルトでは悪霊からの解放は、特別な儀式で行われます。若者は悪魔を象徴する燃える聖火をお互いに投げあいます。彼らは金属製の物体でお互いをたたき、大声で笑います。この儀式の背景は、悪霊を象徴的に描いた物体を叩くか燃やすことで目的が達せられると考えられていたことです。
短いミシュコン
このお祭りは、4月のはじめ春の初めに始まる糸の製造サイクルの始まりを意味します。糸や布を雪の上に広げたり、灰で洗ったり、冷たい川ですすいだり、その年の針仕事がうまくいくように願う、女性たちの儀式です。
出典:https://igra.udmurt.ru/about/info/news/7212/
出典:https://igra.udmurt.ru/about/info/news/7212/
4月12日-アカヤシカ
これは春の種播きの始まりを喜ぶ春のお祭りです。アカヤシカの前夜、人々は入浴し、白いシャツを着ます。調理した食品をもって各家族は自分の農地に行き、耕し始めます。土地の一部を耕して小さな深みを作り、彼らは「祖先に敬意を表して」ささげ物(ケーキ、卵など)を埋めます。休日は3日間続き、復活祭と融合します
。いかふがでしたでしょうか。ウドムルト共和国以外のロシア人はあまり知らないであろう、数々の儀式を紹介しました。けれどもまだまだ紹介しきれていません。とても興味深いので、次回も続きをお伝えします。こうご期待。
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